コンサルタントの仕事内容とは?種類ごとの年収や向いている人も解説!

「コンサルタントは、どんな仕事をするの?」

「コンサルタントに向いているのはどんな人?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • 種類別のコンサルタントについて
  • コンサルタントの仕事は、意味ない?きつい?
  • コンサルタントのやりがい

の順番に解説していきます。

コンサルタントへ転職を検討している人や、コンサルタントの仕事内容に興味がある人に役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

種類別のコンサルタントについて

コンサルタントは担当する業界や分野によって種類が分かれています。

主な種類別コンサルタントは以下の通りです。

  • 戦略コンサルタント
  • 営業・マーケコンサルタント
  • 業務コンサルタント
  • ITコンサルタント
  • 人事コンサルタント
  • 財務コンサルタント

本章ではコンサルタントの種類と、それぞれの仕事内容や年収、向いている人を紹介します。

コンサルタントの仕事に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは、クライアントが抱える課題の解決を目指し、さまざまな戦略の策定を行います。

主に大手企業の経営層に対し、事業や会計・人事領域など幅広い戦略を提案することが仕事です。

仕事内容

戦略コンサルタントは、主に事業戦略や中期経営計画策定、新規事業立案、M&Aなど、戦略領域のコンサルティングを担います。

近年は提案だけでなく、戦略の実行までサポートするコンサルタントも増えています。

年収

コンサルティングファームに属している戦略コンサルタントの年収は500~2,000万円ほどです。

フリーランスの戦略コンサルタントの場合は1,200〜1,800万円が年収の相場となり、多い場合は2,000万円を越えることもあります。

向いている人

戦略コンサルタントには高度な論理的思考(ロジカルシンキング)ができる人が向いています。

限られたリソースの中で的確なコンサルティングを実施するには、仮説にもとづくリサーチが重要です。

仮説思考を的確に行うためには、論理的思考力を鍛えておく必要があります。

また、クライアントが納得できるような提案には、論理的な裏付けが不可欠です。

戦略コンサルタントとして活躍するなら、仮説思考や論理的思考を身につけておく必要があります。

さらに、正解がない中で、最適解を粘り強く考えて導き出せることも重要です。

関連記事:戦略コンサルタントとは?仕事内容や年収、向いている人を紹介!

営業・マーケコンサルタント

営業・マーケコンサルタントは、クライアント企業に対して営業・マーケティング分野のコンサルティングを行います。

営業人員の育成にリソースを割くことが難しい、あるいは営業スキルが蓄積していないスタートアップ・ベンチャー企業の案件が多くあります。

仕事内容

主に営業改革やWebマーケティング営業・マーケティング領域をコンサルティングする仕事です。

新規顧客の開拓、EC改善などの営業戦略や、ブランディング、広告宣伝などマーケティング活動を支援します。

年収

営業・マーケコンサルタントの平均年収は、500~1,000万円ほどです。

フリーランスの営業・マーケティングコンサルタントの場合、年収は1,000万円を超えるケースもあるでしょう。

向いている人

コンサルタントとしての論理的思考に加えて、業界や市場のトレンドを敏感にキャッチし、セールスしていく力が重要です。

多様化する顧客のニーズに合わせて迅速に戦略を立案し、実行する行動力も求められます。

また、コンサルティングを行う業界の専門知識や業務経験があれば、よりクライアントに寄り添ってサポートすることができるでしょう。

業務コンサルタント

クライアント企業の業務プロセス・フローのコンサルティングを行うのが「業務コンサルタント」です。

業界を問わず幅広い分野の企業を相手に、オペレーションに関する戦略を立案・実行する役割があります。

仕事内容

業務コンサルタントは、クライアントの営業、生産、経理、人事、総務など、業務フロー改善・改革を行います。

特定の部門に偏らず、企業全体の業務を包括的にコンサルティングし、業務の効率化・最適化を目指します。

年収

所属するコンサルティングファームやプロジェクトなどにもよりますが、業務コンサルタントの年収相場は500~1,500万円ほどです。

プロジェクトリーダー・マネージャー、またはフリーランスの業務コンサルタントの場合は年収2,000万円を超えるケースもあるでしょう。

向いている人

業務コンサルタントには、クライアントの潜在的なニーズを汲み取る洞察力やヒアリングスキルが求められます。

一方的な考えや提案ではなく、あくまでも企業側の風土や意向を理解した上でのコンサルティングが重要です。

また、業務ごとの専門知識やそれを証明する資格を保有していると、業務コンサルタントとしてさらに活躍できるでしょう。

公認会計士、税理士、簿記など財務・税務に関する資格が役立ちます。

ITコンサルタント

企業のDX化推進により、近年特に需要が高まっているのがITコンサルタントです。

最新のIT技術や知識を用いて、クライアント企業の経営課題の解決を目指します。

仕事内容

ITコンサルタントは、IT技術やシステムの導入によってクライアント企業が抱える課題を解決する仕事です。

システム導入、DX、AIなど、IT領域全般のコンサルティングを実施します。

IT戦略の企画立案からプロジェクトの立ち上げ、実際の導入・効果検証まで幅広く支援します。

年収

ITコンサルタントの年収は500~1,300万円ほどが相場です。

フリーランスのITコンサルタントの場合は、1,000~2,500万円ほどの年収を目指せる可能性もあります。

向いている人

論理的思考力や分析力、コミュニケーション能力に加えて、ITの知見がある人はITコンサルタントに向いているでしょう。

ITに関する専門知識や業務経験があれば、クライアント企業の課題解決により貢献できるはずです。

経営やIT知識の証明として、中小企業診断士やITストラテジストなどの専門資格の取得もおすすめです。

IT業界は近年急速に発展しており、特にDXやAI・人工知能などは今後さらに需要が高まっていくでしょう。

そのためITコンサルタントには、情報収集力やアンテナの高さ、IT技術に関して関係者にわかりやすく説明できる能力が求められます。

関連記事:ITコンサルタントがフリーランスとして独立する方法は?年収も紹介

人事コンサルタント

クライアント企業の人事領域に特化してコンサルティングを行うのが人事コンサルタントです。

近年はリモートワークの導入や週休三日制、育児休暇の推進など、柔軟な働き方が重視されています。

人事コンサルタントは、人事領域における企業の経営課題の解決や価値向上を目指し、専門的な支援を行います。

仕事内容

評価・給与などの人事制度や人材採用など、人事領域のコンサルティングを実施します。

人材は企業にとって大切な経営資源の1つであり、人事コンサルタントは事業課題の解決に紐づく人事領域における課題解決を担います。

具体的には、採用戦略の立案、人材育成・教育カリキュラム・人事制度の整備など、クライアントの現状や規模、風土に合ったサポートを行います。

年収

コンサルティングファーム所属の場合とフリーランスで年収は異なるものの、一般的な人事コンサルタントの年収は500~1,200万円ほどです。

向いている人

人事コンサルタントには、人事や採用、経営に関する専門知識が不可欠です。

人事部としての実務経験だけでなく、近年の働き方の傾向やトレンドを常にキャッチアップする力も求められます。

また、キャリアコンサルタントや社会保険労務士など、人事・労務関連の資格があれば、人事コンサルタントとしての知識の証明になるでしょう。

財務コンサルタント

財務コンサルタントは、企業の財務・会計分野に特化してコンサルティングを行います。

財務状況や資金繰りの面から、クライアントの経営課題の解決をサポートします。

仕事内容

財務コンサルタントの仕事内容は、主にFAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)領域のコンサルティングです。

M&Aや事業再生、IR関連など、企業の財務面において幅広く支援を実施します。

実際の数値やデータをもとに課題を抽出し、業務フロー改善、資金調達、投資戦略の立案などを行います。

年収

財務コンサルタントの年収相場は550~1,200万円ほどです。

年収は所属コンサルティングファームやプロジェクトの規模によって変動するでしょう。

向いている人

財務コンサルタントにとって、財務・会計分野の専門知識は不可欠です。

また企業会計における法令遵守やコンプライアンス意識の高さも求められます。

財務コンサルタントに必要な知識を習得するには、公認会計士、税理士、中小企業診断士、経営財務コンサルタントといった資格の取得がおすすめです。

コンサルタントの仕事は、意味ない?きつい?

コンサルタントの仕事について「意味ない」「きつい」と考えている人もいるのではないでしょうか。

結論、コンサルタントの仕事は厳しい面もありますが、意味がないとは言えません。

コンサルタントは論理的思考力やコミュニケーション能力、体力・精神力、語学力などが求められます。

常に高い向上心やプロフェッショナル意識が求められる点は、コンサルタントならではの厳しさでもあるでしょう。

しかしコンサルタントの仕事は、自分のスキルアップや企業の経営層との人脈構築が可能という大きな魅力があります。

また、「自社内で業務が完結できるならコンサルタントは不要ではないか」という意見もあるでしょう。

たしかにコンサルティングファームに依頼せず、自社リソースにて課題を解決していく自走化された状態があるべき姿だといえるでしょう。

しかし、実態はなかなか豊富な知識・ノウハウのある人材やリソースを確保できず、苦戦することも少なくありません。

そこで課題解決や改善をコンサルタントに外注すれば、高い費用対効果が期待できるでしょう。

したがって、コンサルタントの仕事は、企業の経営に大きな意味を持つ存在といえます。

コンサルタントのやりがい

コンサルタントは、前章のように「不要な仕事」「厳しい」といったマイナスイメージを持たれることが少なくありません。

しかし、コンサルタントの仕事はやりがいが大きく、大きな自己成長につながります。

コンサルタントは企業が抱える問題を解決に導くため、さまざまな戦略を立案し、実行、効果検証まで一貫してサポートします。

プロジェクトの成功はクライアントの成功でもあり、大きな達成感を得られるはずです。

また、コンサルタントに不可欠な論理的思考やヒアリング・提案力は、どの仕事にも応用できるものです。

まとめ

コンサルタントは、担当する業界や分野によって種類が分かれています。

コンサルタントの仕事は意味ない、きついなどマイナスイメージを持たれることもありますが、企業の課題解決に必要な存在であり、大きな意味があります。

常に成長やスキルアップが求められる点は厳しいですが、コンサルタントとしての経験は今後のキャリアに役立つはずです。

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