SAPコンサルタントはつまらない?オワコン?そう言われる理由や将来性を解説

「SAPコンサルタントはつまらないって本当?」
「SAPコンサルタントの将来性はある?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • SAPコンサルタントの仕事内容
  • 向いている人
  • 未経験からの目指し方
  • SAPコンサルタントからのキャリアチェンジ

の順に解説します。

SAPコンサルタントの案件に興味がある人向けの記事になっていますので、最後までご覧ください。

SAPコンサルタントとは?

SAPコンサルタントとは、ドイツのSAP社が開発したERPソフトウェア「SAP」に特化してコンサルティングをおこなう職種です。

ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業の経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」を一元管理できるシステムです。

SAP社のERPパッケージを総称して「SAP」と呼ぶこともあります。

SAPコンサルタントはクライアント企業へのSAP導入支援から運用・保守などの管理まで包括的なコンサルティングをおこないます。

SAP社は現在日本を含む78カ国以上に拠点を持っており、世界各地で導入・運用を進めています。

そのためSAPコンサルタントの需要は今後も高まっていくといえるでしょう。

SAPコンサルタントはつまらない?オワコン?

SAPコンサルタントはしばしば「つまらない」「オワコン」「やめとけ」と言われることもあります。

しかしSAPコンサルタントが「つまらない」と感じるかは、本人次第です。

中には「担当する業務の幅が狭い」「やりがいがない」と感じる人もいるかもしれません。

しかしSAPという1つのシステムに絞ってコンサルティングをおこなうため、専門性を高めやすい点はメリットです。

需要が高まってるSAP関連のスキルを身につければ、自分自身の市場価値も上がっていくでしょう。

また、他の専門コンサルタントと比べて年収が高いことも、SAPコンサルタントならではの特徴です。

よってSAPコンサルタントはオワコンとは限らず、人によっては大きなやりがいを感じられる職種といえます。

SAPコンサルタントに向いている人

SAPコンサルタントに向いているのは以下のような人です。

  • SAPやERPの知識・実務経験がある人
  • 論理的思考力や分析力が高い人
  • ヒアリング力・コミュニケーション能力に長けている人
  • 企業の経営に関する専門知識を持っている人

SAPに関連する知見だけでなく、コンサルティングに必要な論理的思考や分析スキルがある人もSAPコンサルタントに向いているでしょう。

また、クライアント企業の組織構造や業務プロセスを理解した上で、SAPを導入すべきか判断が求められることも多くあります。

そのため、クライアントと密にコミュニケーションをとり、意向やニーズを汲み取る力も必要です。

未経験からSAPコンサルタントになるには?

結論、未経験からSAPコンサルタントになるのは困難でしょう。

ただ、SAP関連の知識やスキル、コンサルティングの経験があれば、未経験でもSAPコンサルタントとして活躍できる可能性があります。

本章では未経験からSAPコンサルタントを目指す方法を解説します。

SAP関連のスキルを身につける

SAP関連の業務経験を積み、スキルを身につければSAPコンサルタントを目指せるでしょう。

SAPコンサルタントには、SAPに関する高度な専門知識が不可欠です。

まずSAPを扱う企業でエンジニアとしてSAP案件に携わるなど、実務経験を積んでスキルを身につけることがおすすめです。

コンサルティング業務に就く

SAP未経験でも、コンサルティングの業務経験があれば、SAPコンサルタントになれる可能性があります。

SAPコンサルタントには、SAPの専門知識だけでなく論理的思考力や分析力、提案力も求められます。

コンサルタントに必要なスキルを身につけた上で、SAP関連の資格を取得すれば、転職を有利に進めることができるでしょう。

SAPコンサルタントの将来性

SAPのERP製品である「SAP ERP 6.0」のサポートは、2027年で終了予定です。

これは「2027年問題」と呼ばれ、「SAPコンサルタントは2027年以降の需要がないのでは?」と考える人も少なくありません。

結論、SAPコンサルタントは2027年以降も需要はあり、将来性の高い職種です。

SAPコンサルタントはSAPだけでなくERPやIT全般の知識やノウハウを持っています。

企業のDX化が推進されている現代では、ITに関する専門知識を持つ人材の市場価値は今後も高まっていくでしょう。

またSAP社は「SAP ERP 6.0」を導入している企業に対して、最新版の「SAP S/4HANA」への移行を推奨しています。

そのため2027年以降もSAP製品のシェアが大きく減ることは考えにくく、SAPコンサルタントの需要も高いままといえるでしょう。

SAPコンサルタントからのキャリアチェンジ

前章で記載の「2027年問題」への懸念から、「SAPコンサルタントから転職するならどんな選択肢がある?」と気になる人もいるでしょう。

また、SAPコンサルタントになってから「自分には向いていないかも」と悩むかもしれません。

SAPコンサルタントから転職するときは、以下のような選択肢があります。

  • SAP業界
  • 戦略コンサルタント
  • ファイナンス
  • 企画ポジション
  • PMO

本章ではSAPコンサルタントのキャリアチェンジについて具体的に解説します。

SAP業界

SAP業界内でSAPコンサルタントとして転職する選択肢があります。

SAPコンサルタントの経験を活かし、より高度なプロジェクトに携わったり、プロジェクトの上流工程を担ったりするケースもあります。

SAPコンサルタントとして高いスキルを保有していれば、IT・Webサービスを提供する大企業やSAP本社へ転職できる可能性もあるでしょう。

戦略コンサルタント

SAPコンサルタントから戦略コンサルタントにキャリアチェンジする選択肢もあります。

SAPコンサルタントは、SAPだけでなく企業の経営戦略全般に関する専門知識も保有しています。

そのため、クライアント企業の事業戦略や中期経営計画策定、新規事業立案など、経営戦略全般のコンサルティング業務でも活躍できるはずです。

SAP以外のソリューションも活用してクライアント企業の経営課題を解決していきたい人は、戦略コンサルタントを目指すのも良いでしょう。

ファイナンス

SAPコンサルタントの経験を活かして、ファイナンス業界や部門へ転職する人もいます。

SAPコンサルタントは企業の財務や資金管理に関する知識やコンサルティングスキルも必要です。

これらのスキルは、ファイナンス領域への転職に活かせるでしょう。

SAPモジュールの財務会計(FI、Financial Accounting)や管理会計(CO、Controling)に強いSAPコンサルタントは、ファイナンスへの転職がおすすめです。

企画ポジション

SAPコンサルタントで培ったプロジェクト管理経験や業界知識などをもとに、事業会社の企画部門に転職する選択肢もあります。

コンサルティング業務に必要な論理的思考力やプレゼンテーションスキルは、新規事業企画や開発など上流部門でも役立ちます。

SAPコンサルタントとしての高度なビジネススキルを活かして事業会社へ転職したい人は、企画ポジションを狙うと良いでしょう。

PMO

PMOとは「Project Management Office」の略で、プロジェクトマネージャー(PM)の支援やプロジェクト全体のサポートをおこなう部門です。

SAPコンサルタントからIT系のPMOコンサルタントに転職し、プロジェクトの進捗管理やリスクヘッジをメインにおこなう人もいます。

IT全般の専門知識やコンサルティング経験を活かし、SAP以外のITソリューションにも携わりたい人におすすめです。

まとめ

SAPコンサルタントはしばしば「つまらない」「オワコン」といわれることもありますが、感じ方は人によります。

SAPコンサルタントはSAPだけでなくIT全般の高い専門知識やコンサルティングスキルがあり、将来性も高い職種です。

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