「SAPコンサルタントの仕事内容や年収は?」
「SAPコンサルタントの仕事における魅力は?」
という疑問をお持ちではありませんか?
本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を
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の順に解説します。
SAPコンサルティングに興味がある人に役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
SAPについて
SAPとは?
SAPとは、ERPパッケージのことを指しており、世界中の企業で導入されています。
ERPとは「Enterprise Resource Planning(企業資源計画)」の略称で、4大経営資源である「ヒト(人材)」「モノ(製造・販売)」「カネ(会計、財務、給与)」「情報(IT、セキュリティ)」のことです。
ERPパッケージとは、これらの経営資源を一元管理するソフトウェアを指します。
これらERPパッケージを総称して「SAP」と呼ぶこともあります。
SAPが人気の理由
SAPは、創業50年以上の歴史を誇る企業が開発したERPパッケージとして人気が高いことが特徴です。
企業がSAPを導入することによって経営資源の一元管理が可能になり、業務効率化やコスト削減が期待できます。
また、近年はSAPのクラウド化が進んでおり、ハードウェアやOSなどを気にせず利用しやすいことも魅力です。
SAPコンサルタントの仕事内容
SAPコンサルタントは、名前のとおりSAPの導入や活用に特化したコンサルティングをおこなうことが仕事です。
具体的な仕事内容は以下のとおりです。
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本章ではSAPコンサルタントの仕事や役割について解説します。
SAPコンサルティングに興味がある人は参考にしてください。
SAPの導入支援
SAPコンサルタントの主な仕事内容として、企業へのSAP導入支援が挙げられます。
業務効率化やコスト削減を目的にSAP導入を検討しているものの、「導入し運用できる自信がない」と悩む企業は多くあります。
実際、SAPを自社に導入してもうまく活用できず、失敗してしまうケースもあるようです。
SAPコンサルタントは、このような企業をクライアントとしてプロジェクトを立ち上げ、SAP導入をサポートします。
具体的には以下のような業務をおこないます。
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クライアント企業の業務プロセスやニーズを把握した上で、SAPを導入すべきか検討する段階からサポートすることも、SAPコンサルタントの仕事です。
SAPのカスタマイズ・コンサルティング
SAPコンサルタントは、SAPのカスタマイズに関するコンサルティングもおこないます。
SAPは複数のモジュールで構成されているプラットフォームです。
モジュールとは特定の領域や業務に関わる機能のプログラムを集めたもので、以下10のカテゴリに分けられています。
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SAPにはこれらのモジュールごとにさまざまなテンプレートがあるため、企業ごとに使いやすいものを選ぶことができます。
しかし業務フロー・プロセスに合わせて機能の調整が必要な場合も多く、社内では対応が難しいケースもあるでしょう。
SAPコンサルタントはクライアント企業の組織構造やニーズを理解した上で、足りない機能を追加したり最適な仕様にカスタマイズしたりする役割があります。
SAPの運用・保守
SAPコンサルタントは導入やカスタマイズだけでなく、運用・保守など管理面まで担います。
SAP導入後は、クライアント企業が問題なくシステムを利用できるよう必要に応じてサポートに入ります。
システムのアップデートや、エラー・バグなどの障害対応も任されるでしょう。
また、新規にSAPを導入したクライアントだけでなく、既にSAPを導入済みの企業のシステム運用や保守をコンサルティングすることもあります。
SAPコンサルタントの平均年収
SAPコンサルタントの平均年収は、600万円程です。
ただし平均年収額は他のコンサルタントと同様、所属するコンサルティングファームや役職、実績などによって大きく変動する場合があります。
プロジェクトリーダーやマネージャーレベルになれば、年収が1,000万円を超える場合もあるでしょう。
フリーランスのコンサルタントであれば、自分が携わった案件の実績がそのまま年収に反映されます。
コンサルティングファームに在籍するよりも高年収を狙える可能性があるため、さらに高年収を目指すなら独立も検討してみましょう。
SAPコンサルティングが得意な企業一覧
SAPコンサルティングを強みとしている企業は以下のとおりです。
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本章に記載されている企業のSAP導入コンサルティングの事例や案件をチェックしてみましょう。
アクセンチュア株式会社
アクセンチュア株式会社はSAPコンサルタントを7.5万人以上抱える大手コンサルティングファームです。
約40年にわたるSAPの導入経験を持っており、現在も年に1,500件以上のSAP導入プロジェクトを遂行しています。
アクセンチュアの強みは、外資系コンサルティングファーム大手ならではの総合力です。
SAPそのものの専門知識や実績だけでなく、グローバルな視点も踏まえたコンサルティングが可能といえるでしょう。
アビームコンサルティング株式会社
アビームコンサルティング株式会社は、日本におけるSAP認定コンサルタント資格取得数が国内最多数の5,368件を誇るコンサルティングファームです。
また、ドイツのSAP本社内には、「リエゾンオフィス」としてアビームコンサルティングのチームが常駐していることも特徴です。
SAP社と強いパートナーシップを築きながら、グローバルにSAPコンサルティングを提供しているコンサルティングファームといえます。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
デロイトトーマツコンサルティング合同会社は、4大監査法人グループのコンサルティングファーム「BIG4」の1つです。
デロイトトーマツでは30年間にわたってグローバルにSAPコンサルティングを実施しています。
20カ国で170件以上のSAPコンサルティング実績があり、導入だけでなく運用・保守までトータルサポートできることが強みです。
PwCコンサルティング合同会社
PwCコンサルティング合同会社は、デロイトトーマツと同様「BIG4」に属するコンサルティングファームです。
2022年にはSAPソリューションに特化した「Enterprise Solutionチーム」を発足させています。
「“クライアントの未来”の共創者となる!」というビジョンのもと、クライアント企業の想いを実現させるコンサルティングをおこなっています。
株式会社オデッセイ
株式会社オデッセイは人事領域に特化したコンサルティングファームです。
1997年の創業以来25年以上SAP人事の導入を専門としたコンサルティングをおこなっています。
SAP人事ソリューションにおける豊富な知見と高い専門性が強みで、SAP SuccessFactors活用による「人的資本経営」の実現をサポートしています。
富士通株式会社
富士通株式会社は、さまざまな電子機器や情報処理・通信システムの製造・販売をおこなっている日本の大手総合エレクトロニクスメーカー、総合ITベンダーです。
富士通はこれまで40年以上多くの企業へのSAP導入をおこなっており、2023年9月にはSAP社と「RISE with SAPプレミアムサプライヤー」の契約を結んでいます。
富士通ならではの製造分野のノウハウ・知見をもとに、最適なSAPソリューションを提供できることが強みといえるでしょう。
SAPコンサルタントの魅力
SAPコンサルタントの魅力は以下の3つです。
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SAPコンサルタントは、名前のとおりSAPに特化したコンサルティングをメインにおこなうため、高い専門性を身につけやすいでしょう。
また、SAPの国内外におけるシェア率が高いため、SAPコンサルタントとしての需要は今後も高まっていくはずです。
さらにSAPコンサルタントは大企業のプロジェクトに参画する機会が多いため、やりがいを感じやすいことも魅力といえます。
まとめ
SAPコンサルタントとは、SAPの導入や活用に特化してコンサルティングする職種を指します。
クライアント企業へのSAPの導入支援からカスタマイズ、運用・保守まで包括的にコンサルティングを実施します。
SAPは国内外のシェア率が高いソフトウェアであり、今後もSAPコンサルタントの需要は高まっていくでしょう。
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SAPコンサルタント経験のある運営メンバーも在籍しており、フリーランスコンサルタントとして長く活躍できるようサポートします。
SAPコンサルティングに興味のある人は、ぜひ会員登録してみてください。