ベンチャーのコンサルファームの特徴とは?やめとけと言われる理由も紹介

「ベンチャーのコンサルティングファームは大手とどう違うのだろうか?」

「ベンチャーのコンサルティングファームにはどのような会社があるのだろう?」

という疑問をお持ちではありませんか?

本記事では、そんな疑問の解決に役立つ内容を

  • ベンチャーのコンサルティングファームの特徴
  • ベンチャーのコンサルティングファームはやめとけと言われる理由
  • ベンチャーのコンサルティングファームで働くメリット

の順番に解説していきます。

コンサルティング業界のベンチャー企業に興味があり、転職を希望している人に役立つ記事になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

ベンチャーのコンサルティングファームとは?

ベンチャー企業とは新しい技術や創意工夫で新たなビジネスを行う企業を指し、一般的に、成長過程にある企業のことを意味します。

ベンチャーでも大手でも、基本的にコンサルティングファームとして行う業務は大きく変わりません。

しかし、ベンチャーと大手では業務の規模やスピード感などに違いがあります。

大手は多くのコンサルタントが配属しており、国内規模では何千人、世界規模の会社では何万人に上ります。

それに比べてベンチャーのコンサルティングファームでは、基本的に少数規模であることがほとんどです。

少数精鋭で小回りの利く業務ができたり、スピード感ある対応ができたりするのは、ベンチャーのコンサルティングならではのメリットと言えるでしょう。

ベンチャーのコンサルティングファームの特徴

紹介した通り、ベンチャーのコンサルティングファームは大手とは異なる特徴があります。

ここからは、ベンチャーのコンサルティングファームにおける4つの特徴をチェックしてみましょう。

【 ベンチャーのコンサルティングファームの特徴 】
  • 特定の領域に特化している
  • 少数精鋭なメンバーで構成される
  • 比較的若いメンバーが多い
  • クライアント対応を任される時期が早い

特定の領域に特化している

ベンチャーのコンサルティングファームは、特定の領域のコンサルティングに特化した事業を展開していることがほとんどです。

コンサルティングには、経営、戦略、営業・マーケ、業務、IT、人事、財務といった6つの領域があります。

上記の6ついずれかの領域に特化し、それぞれの領域のプロとしてコンサルティングを行っています。

加えて、金融や医療、飲食系など一つの業界に特化していたり、6つの領域をさらに細分化した分野に特化していたりすることがベンチャーのコンサルティングファームの特徴です。

関連記事:コンサルタントの仕事内容とは?種類ごとの年収や向いている人も解説!

少数精鋭なメンバーで構成される

ベンチャーのコンサルティングファームは、少数精鋭なメンバーで構成されている企業が多くを占めます。

そのため、ベンチャー企業で求められるのは、即戦力や高い能力、経験を持った人材です。

ベンチャー企業は少数精鋭であることから、さまざまな業務を任せてもらえたり、新しい案件にチャレンジさせてもらえたりする場合が多い傾向があります。

比較的若いメンバーが多い

ベンチャー企業は、独自のアイデアや新しい技術を取り入れて事業を進めることが特徴です。

そのため、社内のメンバーとして比較的若い人が多く集まる傾向があります。

CEOが20代だったり、30代の人が経営陣として活躍していたりと、若いメンバーがそれぞれ役割を持って仕事を進めていくことがベンチャー企業ならではの特徴でしょう。

クライアント対応を任される時期が早い

ベンチャー企業では少数精鋭で事業を進めるため、新人や年齢の若いジュニアクラス(アナリスト〜シニアコンサルタント)の段階で、クライアント対応を任せられるケースがあります。

新人の段階でクライアントとのミーティングを任せられるなど、一般的な企業と比べて1クラス上の仕事を任せられるケースが多くあります。

それに伴い、昇格がスピーディーであるということもベンチャーのコンサルファームの特徴です。

主なベンチャーのコンサルティングファーム

近年、国内のベンチャーのコンサルティングファームは増加傾向にあります。

ここからは一例として、戦略系とIT系を専門とするコンサルティングファームを紹介していきます。

ベンチャーのコンサルティングファームに興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

戦略系のコンサルティングファーム

戦略系のコンサルティングファームでは、企業の悩みや課題を解決することを目的として、戦略立案・実行などの業務を行います。

ここから、戦略系のコンサルティングファーム2社の特徴を見ていきましょう。

株式会社リブ・コンサルティング

株式会社リブ・コンサルティングは、戦略立案から教育実施や実行マネジメントまで一貫したサポートを手がけ、トップラインの向上を目指して伴走型コンサルティングを行います。

コンサルティングのみならず、営業代行サポートやDXソリューションなどの一気通貫したサポートを受けられることが特徴です。

フィールドマネジメントストラテジー

フィールドマネジメントストラテジーは、チャレンジ精神で新しい事業を創造していく姿勢を持った戦略コンサルタントが在籍するコンサルティングファームです。

経営者とゼロから共に歩む「経営参謀」として、業界トップレベルの戦略コンサルタントが企業の創造および成長を実現させています。

IT系のコンサルティングファーム

IT系のコンサルティングファームでは、ITを活用したシステムの導入などによって、経営課題の解決へアプローチするコンサルティングを行います。

ここから、IT系のコンサルティングファーム3社の特徴を見ていきましょう。

ノースサンド

ノースサンドでは、IT領域の戦略・企画からオペレーションや実装までの支援を行っており、機械学習など最新技術を活用して企業のCX向上に取り組んでいます。

IT・デジタルコンサルティングに特化しつつ、IT領域外のビジネスコンサルティングやプロジェクトマネジメントでもクライアント支援の実績があります。

株式会社パワーソリューションズ

株式会社パワーソリューションズは、金融業界に向けたコンサルティングを行う企業です。

システムの受託開発やRPAライセンスの販売など最新ITシステムの提案によって、クライアントの投資効果を最大限に引き上げます。

フューチャーアーキテクト株式会社

フューチャーアーキテクト株式会社は、コンサルティングに加えて、導入するシステムの構築まで一気通貫で対応するIT系のコンサルティングファームです。

経営面において企業の判断を導く存在であると同時に、具体的なシステム導入・構築・仕組みづくりまで共に作り上げることがサービスの特徴です。

ベンチャーのコンサルティングファームはやめとけと言われる理由

ベンチャーのコンサルティングファームに就職や転職を考えるとき、周りから「やめとけ」と言われることがあり、それにはいくつかの理由があります。

まず、大手コンサルティングファームに比べると年収が低い場合が多いことが理由の一つです。

いわゆる「やりがい搾取」のような働き方になることがあり、ベンチャー企業はやめたほうが良いと言われています。

また、ベンチャー企業は知名度が低いために、業務や転職の際に目立つ実績やスキルが無いと苦労する可能性があります。

知名度が低い場合、クライアントの信頼を得るのに努力が必要です。

そのため、コンサルティング以外の事務仕事や雑務の対応をしなければならず、理想の業務内容を得られない場合があります。

関連記事:コンサル転職で後悔する理由は?中途入社は辛いのかも解説

ベンチャーのコンサルティングファームで働くメリット

ベンチャー企業はやめとけ、と言われる理由を前述しましたが、ベンチャーのコンサルティングファームで働くことには大きなメリットもあります。

ベンチャー企業では、早い段階でクライアント対応を任されたり、プロジェクトの責任者を任せられたりするケースがほとんどです。

そのため、自分で裁量や責任を持って働くことができ、早い段階でコンサルタントとしての成長を望めます。

また、大手とベンチャーの大きな違いとして、ベンチャー企業によってはコンサルティング以外の事業も取り扱っていることが挙げられます。

コンサルティングスキルだけでなく、事業を推進するためのノウハウや知見を得ることができるため、将来独立を考えている人にとっては大きなメリットがあるでしょう。

ベンチャーのコンサルティングファームの平均年収レンジ

コンサルティングの種類やコンサルタントとしての階級によって年収は大きく異なりますが、ベンチャー企業で働くコンサルタント全体の平均年収レンジは、一般的に約500〜1,300万円です。

説明した通り、ベンチャー企業の年収は大手より劣ることが多い傾向にあります。

しかし、コンサルタントは1,000万円以上の年収を得られる可能性があり、比較的年収の高い職業です。

また、ベンチャー企業は昇進までのスピードが速いため、早期の年収アップも望めるでしょう。

関連記事:コンサルタントの年収は高い?種類別や外資系、BIG4の年収も紹介!

コンサルタントとして働く、ベンチャー以外の主な選択肢

ここまで、ベンチャーのコンサルティングファームについて詳しく見てきました。

最後に、ベンチャー企業以外で、コンサルタントとして働く際に考えられる選択肢を2つ紹介します。

【 コンサルタントとして働く、ベンチャー以外の主な選択肢 】
  • 大手のコンサルティングファーム
  • フリーランス

大手のコンサルティングファーム

ベンチャーとは違う性質を持った大手のコンサルティングファームは、コンサルタントとして活躍する選択肢の場の一つです。

社員数や案件などの規模が大きいため、大きな仕事に携わりたいと考えている人は大手のコンサルティングファームが向いているでしょう。

特に、総合コンサルティングファームと呼ばれる企業では、特定の領域や業界に囚われないコンサルティングを行います。

戦略やITだけでなく財務や人事などの面から、企業が抱えるあらゆる悩みに一気通貫してサポートできることが特徴です。

フリーランス

独立してフリーランスのコンサルタントになるのも、一般的なキャリアパスです。

フリーランスのコンサルタントとして活躍するには、自身で仕事を獲得するための営業スキルやコミュニケーションスキルなど、コンサルティングスキル以外の能力が欠かせません。

独立するための努力は必要ですが、時間や場所の制約無しに仕事ができたり、得意分野を活かす働き方ができたりと、フリーランスには非常に大きなメリットがあります。

ネックとなりやすい案件獲得業務については、フリーランスコンサルタント専用のマッチングサイトなどを活用することがおすすめです。

条件が合う仕事をサイトで検索できるため、初めての案件獲得に不安がある人は活用してみると良いでしょう。

おすすめの案件マッチングサービス"MICHINORI"

まとめ

ベンチャーのコンサルティングファームは、スピード感や責任感を持って働きたい人や、裁量を持って働きたい人に向いていると言えます。

コンサルタントとして実績を積んで独立を目指したいという人には、特にベンチャー企業は適しているでしょう。

また、ベンチャー企業以外にも、大手企業に所属したりフリーランスとして活躍したりする選択肢があるため、自分が活躍できる場を探してみてはいかがでしょうか?

フリーランス専門サービスを展開する「MICHINORI」では、フリーランスコンサルタント一人ひとりに合った案件を紹介します。

現役コンサルティングファームが運営するからこそできるリアルなマッチングで、企業とフリーランスコンサルタントのミスマッチ防止を実現します。

大手企業やベンチャー企業を経験して、コンサルタントとして独立を考えている人は、「MICHINORI」の無料会員登録でマッチする案件を探してみてください。

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